チュニジア訪問記
スペインから、イタリアのローマを経由してチュニジアに向かった。チュニジア支部長サドック・クウカ師範が同行して、空港では警察学校の所長の出迎えを受け、VIPルームに案内され空港の責任者の挨拶を受けた。チュニス空港から、夜の高速を1時間半ほどひた走りスースのホテルに到着した。スースは地中海に面したリゾート地で、5つ星の高級ホテルに滞在した。ヨーロッパからの避暑客で連日いっぱいであった。
翌日は休養をとり、夕方は極真フェデレーションの事務所や、クウカ師範のレストランなどを訪れた。レストランの前は、すぐハーバーである。レストランの裏手はすぐ砂浜に隣接する絶好のロケーションである。砂浜は白く粒子が細かく、海は青く澄みきり人気があるのも納得した。暑いのだが湿気がないので日陰は涼しい。
クウカ師範の奥さんのご家族から、ランチのご招待をうけて、初めてアラブ料理のクスクスを食べた。主食とのことだが、結構ボリュームがある。ジャスミンの木陰は涼しく、暖かいもてなしに感激した。
セミナーを終えてから、チュニス方面に向かい、カルタゴの遺跡とエル・ジェムの古代遺跡を見学した。エル・ジェムはクウカ師範の友人である大学の先生が案内してくれた。なにしろローマのコロセウムとほぼ同年代に模倣して作られたと聞く。よく2千年前に偉大なものを建造したものだ。
チュニスの近代化が進む一角にはやはり近代的なビルが立ち並んでいた。しかし、高速網の整備はこれからといったところか、標識もよく整備されていない現状だ。ただ広大な土地は雨量の少ないためオリーブの木が主な樹木だ。チュニジア全体では、果物なども豊富にあるそうだ。
砂漠は南に行かないと見られないが、エル・ジェムの前でラクダに初めて乗った。立ち上がる時に滑り落とされるかと思った。
サドック・クウカ師範の心遣い、通訳のアラバさんの協力もあって、心に残るチュニジアの訪問となった。最後の夜は、クウカ師範のレストランで、地中海料理に舌鼓をうちながら、アラブの伝統舞踊ベリーダンスもみることができた。
帰国時も、警察学校のトップに見送られ、VIPの通路からゲートインした。もちろん土産で重くなったバッグの追加料金は払わないように、重い重い手荷物は我慢我慢である。初めてドバイを経由して帰国した。深夜でも24時間営業で、ものすごい人混みだ。さすが、ハブ空港のスケールが違う。