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第3回I.K.O.MATSUSHIMAワールドカップが灼熱のスペイン闘牛場にて開催された

第3回I.K.O.MATSUSHIMAワールドカップが灼熱のエステポナ闘牛場にて、熱い熱戦が繰り広げられた。スペイン、アンダルシア地中海沿岸、エステポナは少し足を延ばせばモロッコも近いコスタ・デ・ソルの西のほうに位置する。

6月とはいえ日中の暑さは強烈だ。6月18日(金)は選手登録と審判講習会が、会場で行われた。夕方6時頃はカンカン照りだが、午後10時を過ぎると震えるほど冷え込んできた。ビーチサイドのウェルカムパーティも海風が冷たく、そこそこにホテルに戻った。

世界40数カ国270名以上のエントリーのうち、ビザなどで不参加を余儀なくされた選手もいたが、それでも大会進行上、大会1日目19日(土)の予選は、2面のマットで午前10時頃から開始した。太陽が昇るにつれ灼熱の太陽はじりじりと照り付け、片方のマットが焼けついて対戦不能となった。更に時折突風がマットを翻すなど、闘牛場ならではのハプニングである。過酷な条件のなかでも、選手達は最大限の力で試合に挑んだ。アンダルシアの昼過ぎは、屋外で何か出来る暑さではない。

昼食をはさみ、夕方6時頃から試合は再開されたが、試合は延々と深夜に及んだ。男子は3回戦まで進められたが、やはり日が落ちるとまた寒くなった。選手のみならず、未知なる環境で参加者にとって長い、長い大会一日目となった。

大会ゲストに、ドルフ・ラングレン(俳優)が2日間にわたり観戦に訪れた。

大会2日目は午後5時頃から開会式が始まり、選手入場、支部長審判団紹介と続いた。試合は着々と進められた。途中には、スペイン支部長ガブリエル・バールルエンガと弟子の軽妙な演武、スペイン支部の道場生一同の演武が披露された。ベスト4からは、試割も課せられた。

総評として、やはり男子では、イラン、ロシアが強さを見せつけた。日本世界大会無差別で4位入賞のウクライナのセルゲイ・ドロニン選手が念願の中量級優勝を果たし、最優勝選手にも選ばれた。重量級では、期待されたマゴシ・ゾンボール選手(ハンガリー)及び、中国のリュウ・クン選手も注目を浴びたが勝ち残れず、パワーでイランが優勝を勝ち取った。

日本勢男子5名のうち、軽量級、野中良介選手(北海道)と中量級、茨城の古館翔太選手(茨城)がベスト8に留まる結果となった。しかしながらそれぞれ数十名の中のベスト8であり、日本の侍魂をふんだんに見せてくれた。

女子は、軽量級では、世界大会で注目のマリア・ズコフスカヤ選手(ロシア)が準優勝とアンナ・クカリナ選手(ロシア)が3位入賞をはたしたが、世界大会優勝のハンガリーのリーラ・ヘルッゼグ選手は惜しくも敗退した。中量級ではやはり注目のロシアのヨーリヤ・セリナ選手はウクライナのスベトラナ・ゼガル選手の対戦で、優勝を勝ち取った。重量級では、ニュージーランドの選手や、全体的に新しい選手の台頭が目についた。

入賞式には、エステポナ市長、スポーツ省代表が訪れスピーチと、トロフィー授与を行った。

優勝;マリヤ・グリドゥネワ(カザフスタン)、準優勝;マリア・ズコフスカヤ(ロシア)、

3位;アンナ・クカリナ(ロシア)

優勝;ユーリヤ・セリナ(ロシア)、準優勝;スヴィトラナ・ゼガール(ウクライナ)、

3位;エカテリーナ・ベルヤエワ(ロシア)

優勝;アタワイ・エドワーズ(ニュージーランド)、準優勝;リーン・ハウレット(U.K.)

3位;オリガ・イヴァノワ(ロシア)

優勝;アシガル・ジャバン(イラン)、準優勝;ダレン・ストリンガー(U.K.)、

3位;エヴゲニー・ソロメンニコフ(ロシア)

優勝;セルゲイ・ドロニン(ウクライナ)、準優勝;セイド・M.サレヒ(イラン)、

3位;アレクセイ・フェオティスコフ(ロシア)

優勝;サイード・サファリ(イラン)、準優勝;コンスタンチン・フェドロフ(ロシア)、

3位;ヴァシフ・サメドフ(ロシア)

男子最優秀選手;セルゲイ・ドロニン(ウクライナ)

女子最優秀選手;マリヤ・グリドゥネワ(カザフスタン)

会場でさよならパーティが始まったのは、深夜1時半頃だったろうか。それぞれに、参加者同士交流を

楽しんでいたが、早めに退散したがそれでもホテルに帰ったのは2時半をまわっていただろう。

国際会議で、次回2014年ワールドカップは、南アフリカとニュージーランドが候補に手を挙げていたが、

選挙で南アフリカのダーバンで開催されることが決定した。